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ソウル城北区の啓星高校に在学中のナ・ユジョンさん(右後方)、チン・ヨンジュさん(右前方)がソウル城北区所在の学校でイ・スンノ城北区長に撤去されかけたドイツ・ベルリンのミッテ区の平和の少女像を守ってくれたドイツ住民に書いた感謝の手紙を手紙箱に入れて渡している。

「ドイツではなく、大韓民国の歴史である慰安婦犠牲者を追悼する平和の少女像を守るために一生懸命戦ってくれて本当にありがとうございます」

ソウル城北区の啓星高校に在学中のチン・ヨンジュさん(17)は最近、ドイツ・ベルリンのミッテ区の住民に手紙を書いた。現地に設置された平和の少女像が撤去される危機に瀕すると、抗議して撤去を防いでくれた見ず知らずの外国人に感謝の言葉を伝えたかったという。
チンさんはドイツ語で「感謝する」という意味の「Danke Schön」を手紙に生まれて初めて書いた。手紙の裏には尹東柱詩人が祖国の独立を切に願って書いた「星を数える夜」の詩句が刻まれていた。
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ベルリンのミッテ区のモアビート地域に設置された平和の少女像。ベルリンのミッテ区議会は1日(現地時間)、平和の少女像永久設置のための決議案を議決し、少女像の永久設置のための案を作成することにした。

チンさんだけではない。城北区の26の小・中・高校の生徒たちも少女像撤去を防いでくれたドイツ住民に送る感謝の手紙を書くことにした。ミッテ区の少女像撤去命令中止仮処分のニュースが伝わった10月、啓星高校の生徒たちは「ありがとうございます、ドイツ国民」の手紙を書くキャンペーンを始めた。このニュースに接した周辺学校の生徒らが参加し、リレーのように拡大したのだ。そうして集まった手紙は約3600通。城北区はこの手紙をドイツのミッテ区に送る予定だ。
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ソウルの漢城女子高校に在学中のキム・ソヨンさんが書いた手紙。城北区提供

啓星高校で平和の少女像を守る感謝の手紙運動を主導した主人公はナ・ユジョン、チン・ヨンジュさん(17)だ。3日に電話で話したナさんは「日本の抗議でドイツ政府が今年9月にベルリン平和の少女像撤去命令を下したという記事を見て本当に腹が立った」とし「どうやって少女像を守る意思を集めることができるか悩んでいた。地元の市民が撤去命令に抵抗してデモを行い、撤去が保留になったという話を聞き、学校の2年生のすべての教室に関連ニュースを貼り、手紙を書く運動を行った」と話した。

反応は予想外に熱かった。始めてから3日で、2年生全体の生徒(280人)の3分の1(100人)が手紙を書いて送った。
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ソウルの東丘女子中学校に通うイ・ジュヒャンさんが書いた手紙。城北区提供

ナ・ユジョン、チン・ヨンジュさんは普段、慰安婦問題に関心が高かった。昨年はサークル「ウィー・キャン・スピーク」を結成し、SNSで「平和の少女像建設海外都市応援チャレンジ」も主導した。サークルの名前は慰安婦被害者イ・ヨンスおばあさんが2007年の米国議会公開聴聞会で証言した実話をもとにした映画「アイ・キャン・スピーク」から取った。

チンさんは「高等学校1年生の自治活動時間に慰安婦を素材にした映画『雪道』をとても胸が痛いと泣きながら見た」とし「その後から慰安婦問題に関心を持つようになった」と話した。ナさんは、小学校6年生の時、歴史の資格証試験を準備し、慰安婦問題をさらに詳しく知るようになり、その時ショックを受けて慰安婦問題に地道に耳を傾けた。
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ソウルの東丘マーケティング高校3学年のある生徒が書いた手紙。城北区提供

2人の生徒は大学に行って慰安婦支援活動を続けて行く予定だ。ミッテ区議会は1日(現地時間)、少女像永久設置決議案を議決した。少女像がドイツの首都であるベルリンに永遠に滞在する道が開かれたわけだ。このニュースを2人の生徒にカカオトークで伝えると、このような回答が戻ってきた。

「本当ですか? 記事を探してみなければなりませんね(泣)」(ナさん)「すごい! 本当にありがとうございます(泣)」(チンさん)

ソース:http://naver.me/FJBpxLcM
2020.12.03 午後2:52|韓国日報